【KT Vol.1】Python×生成AI 連携体験

KNIMEST TIMES

この『ナイメストタイムズ(以下:KT)』は、いつまで経ってもプログラム初心者のKNIMESTが、KNIME-Python-生成AI連携でどこまでできることが増やせたのかを、実際の体験談を元にシリーズでお伝えしていきます。

KNIME Analytic Platform (AP)は5系にバージョンアップしてその使い方が大きく変わりつつあります。Pythonと組み合わせて機能強化がしやすくなったのみならず、生成AIの代表格ChatGPTとも連携してK-AI (カイ:KNIME AI Assistant) を実装したことで非プログラマーにとって劇的に使いやすくなりました。

このKTを読むことで、プログラム初心者の方でも「KNIME-Python-生成AI連携」を理解し、可能性を体感してもらいたいと思います。

KNIME-Python-生成AI連携で拡がる世界

連携体験の一番のきっかけは2024年5月に始まった、JKI3すなわちJust KNIME It!のSeason3でした。

【KNIME】KNIME&データ分析勉強会 | KNIMEST~ザッソウと創薬~ (conohawing.com)

JKI3を解くに当たり、使い慣れてきた4系KNIMEのClassic Interfaceではなく、今後の標準になるであろうModern UIを使うことに決め、KNIME AP ver. 5.2.5をインストールしました。

このバージョンを単にインストールするだけで、KNIME-Python-生成AI連携をする機能が無料で手に入ります。初期設定を済ませるとKNIMEの操作画面からPythonも生成AIも使えるようになります。

KNIME活用の新標準

これこそがKNIME活用の新たな標準スタイルであるし、ノーコードツールからローコードツールへの一歩でもあると思います。

ChatGPTを活用したKNIME AI Assistantの活用紹介セミナー ~ノード検索や機能問合せ、ワークフローの自動構築他~ (youtube.com)

以下は K-AI (カイ) の利用例です。KNIMEの中で日本語でワークフローの作り方を提案してもらえるなんて便利になったものですね。
実際に作ってみたワークフローもいくつか公開しています。1つ目はこちら。
K_AI_Trial_01_conda_env_list_with_KAI – KNIME Community Hub

ちなみに2024年9月時点での KNIME AP おすすめバージョンは5.2.5か5.3.1です。

5系のKNIME APについてはご本家Infocomから丁寧な情報公開があるのでひとまずリンクを紹介します。
KNIME Analytics Platform 5.2の新機能 ~AI機能の拡張、UXの改善、AIを使った最新のスクリプティング他~ | KNIME(インフォコム) (knime-infocom.jp)

バンドルされた、すなわちインストールするだけで手に入るPython環境も便利です。
KNIME Python Integration Guide

すさんが以前指摘していた動作環境の共有に悩むこともなくKNIME-Pythonのいいとこどりで活用できます。

【KNIME】現場向け、自動化ツールとしてのKNIME – 非プログラマーのためのインフォマティクス入門。(仮) (hatenablog.com)

但し実は非プログラマーの創薬化学者にとってはRDKitが必ず使いたくなるので、このバンドルされたPythonでは物足りなくなるのですがそれはまた別の機会に話します。

今回はKNIME AP 5.2.5の初期仕様での体験をお伝えしていこうと思います。

KNIMEユーザ登録で拡がる生成AI活用

K-AI (カイ) すなわちKNIME利用支援に特化したChatGPTベースのAI活用には2つの準備が必要です。

一つはKNIME社へのユーザ登録です。KNIMEインストール時にすませた方も多いと思いますが、私の場合はJKI3のために既に登録をしてありましたので追加作業はなかったです。
【KNIME】Just KNIME It!勉強会 | KNIMEST~ザッソウと創薬~ (conohawing.com)

もう一つがK-AIのextensionのインストールです。Infocom社の動画は既に紹介しました。他の参考情報もあるので、インストールにはそれほど迷わないと思います。

KNIME AI Assistant (Labs) – KNIME Community Hub

これで準備ができました。

K-AIには3つのモードがあります。

  1. チャットでのQ&Aモード
  2. Buildモード
  3. 各種ノード内のK-AIアシスタント

次回の記事であるworkflow作成の追体験を記録しつつ、A, B, Cそれぞれの使いどころを見ていただけたらと思います。

皆さんも実際に使ってみるのが一番簡単に理解を深められると思います。

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